夏 オーストリアレーシングキャンプ
キャンプ前半:6月は豊富な積雪の中、最高のトレーニングを行いました。
今年の6月は豊富な積雪に恵まれ、ハードなピステでトレーニングキャンプを行う事が出来ました。放射冷却によりハードにしまったバーンでの練習は、基本動作の習得はもとより、大会同様の環境下でのポールトレーニングなど、最高のトレーニングとなりました。キャンプ参加者は、オーストリアはもとより、各国から選手達が集まり、オーストリアレーシングキャンプならではのインターナショナルなキャンプとなりました。
キャンプ中盤:7月は各氷河が閉鎖する中、練習環境を保ちキャンプを行いました。
7月に入り、ヨーロッパ全土が猛暑に襲われ、オーストリア国内に数ある氷河スキー場のほとんどが閉鎖に追い込まれましたが、オーストリアレーシングキャンプが行われているヒンタートックスは、練習環境を保つ事が出来ました。特に7月中盤から上部の雪が溶け氷河が出て来ましたが、スキー場の中でも状態の良いトレーニングバーンを3コース確保する事で、より良い条件のもとキャンプを行う事が出来ました。
キャンプ後半:8月は雪が溶けアイスバーンのもと、ハードなトレーニングとなりました。
練習時の午前中の天候は安定しているものの、夕方から夜半にかけて雨が降る事が多く、融雪が速く進んだ事で、8月に入りいよいよ氷河の表面が全面に出て来ました。選手達はアイスバーンに悪戦苦闘していましたが、正確なポジショニングが要求される為、よりシビアなトレーニングを積む事が出来ていました。ヒンタートックスでのキャンプは8月11日で終了し、13日からはオランダのスキードームで1週間のスラロームスペシャルキャンプを行い、2012年夏キャンプを終えます。
夏 現地キャンプ参加者インタビュー
エリートキャンプ参加:川崎 伊賢 選手
長野県からエリートキャンプに参加の川崎選手です。
Q. 昨秋に続いての参加ですが、外国人トレーナーやキャンプ参加者とのコミュニケーションは、どうですか?
A. 同じプログラムに参加している4人ともフレンドリーで、英語がつまっても皆で助けてくれて、教えてくれます。聞き取りが出来る様になって来たので、自分から話しかけれる様にもなって来ました。
Q. 担当トレーナーのミケーラの指導はどうですか?
A. 徹底的に高いライン取りを教えてもらっています。ラインを取る為に必要な方法も具体的に教えてくれ、今は肩のラインを矯正した事で、スキーがスピードが保ち、スムースに動く手応えがあります。
Q. 国内外での指導法に何か違いを感じますか?
A. 教えは同じだと思うのですが、外国人トレーナーは、ライン取りを前提に、その上で必要な技術を教えてくれています。
Q. 今後の目標は?
A. 上体の姿勢をしっかり矯正して、高いライン取りからスキーを踏める様になって帰国したいです。
クラシックキャンプ参加:鑓田 裕理奈 選手
千葉県からクラシックキャンプに参加の鑓田選手です。
Q. 年代も異なる幅広い参加者と同じクラスですがコミュニケーションは、どうですか?
A. 同クラスには、私以外に6人の参加者がいるのですが、最初はどうやってコミュニケーションを取るか不安でした。でも皆から話しかけてくれて、すごく親切なので、すぐに打ち解けれました。
Q. 担当トレーナーのミハエルの指導はどうですか?
A. レッスンは簡単な英語で話してくれるので分かり易いです。ポールを通過後に後傾になってしまう癖を、どうしたら直せるのか具体的に教えてくれました。今は足首が使える様になって、スキーが切れる感覚があります。基本の大切さを実感する事が出来ました。
Q. 国内外での指導法に何か違いを感じますか?
A. とにかく熱心に教えてくれます。ゲレンデだけではなくコントレでも熱心ですし、分かるまで教えてくれるので、話が聞き易いです。技術的にはラインの取り方の違いを感じました。
Q. 今後の目標は?
A. 基本姿勢を習得して、海外に行くとここまで上達が違うのかと思われる様に頑張ります。